カスタマーリレーションテレマーケティング(以下、CRTM)は4300席のコールセンターを運営し、100社強のクライアント企業に対してコールセンター業務や営業・マーケティング業務のアウトソーシングサービスを提供するコールセンター事業者です。競合他社の多くがインバウンド業務を自社の事業の中核に据えているのに対して、CRTMはクライアント企業の営業やマーケティング施策を支援するためのテレセールス、フィールドセールス支援といったアウトバウンド業務に強みを持つのが特徴です。特に通信事業者や保険業者などのマーケティング・セールス支援には豊富な実績を誇ります。同社のアウトバウンド事業は、単にクライアント企業から手渡された架電リストに対して電話をかけるだけではなく、より成約率が高い架電リストの提案を行うなど、クライアントに対してプロアクティブなサービスを提供しています。
「一見すると同じようなテレマーケティング施策でも、リストの内容によって成約率が大きく異なってきます。そのため、より成約率が高いリストを作成することがテレマーケティングにおいては極めて重要であり、弊社もこれまで培ってきた知見やノウハウを総動員してリストの最適化に日々取り組んできました」
こう語るのは、CRTMの代表取締役を務める植原大祐氏。より成約率が高い架電リストの作成は同社の事業にとって極めて重要なだけでなく、クライアント企業により高い価値を提供する上でも欠かせない取り組みとなっています。そのためこれまでもリストの検討作業にはかなりの労力を費やしてきました。ところが、その作業を主に担うスーパーバイザーやマネジャー個々人の勘や経験に頼る部分が大きく、課題も少なくなかったと言います。
「個人のスキルや経験頼りだとどうしてもノウハウが属人化しがちで、担当者によってかなり結果のばらつきが見られました。こうした状況を改善するために、属人性を排して客観的な根拠を基にリストの最適化を行える方法がないか模索してきました」(植原氏)